名探偵ポワロ
あけましておめでとうございます、新年一発目の感想記事です。 正月三が日は仕事でゆっくり出来ず、8日からの三連休で録画しておいた映画「天河伝説殺人事件」と「ボーン・コレクター」を視聴し、ようやく正月休みらしい休日を過ごせた。どっちも映画として…
コココのコートニー。 (言ってみたかっただけで特に意味はない) 「戦勝舞踏会事件」(「戦勝記念舞踏会事件」) 今回のエピソードは『教会で死んだ男』所収の「戦勝記念舞踏会事件」。第一次世界大戦での戦勝を記念した舞踏会で起こった殺人事件を扱った本…
え~と、前回の感想記事から約2年経ちました(唖然)。この間色々と優先すべきアレコレがあってどうも手につかなくて…。 そんな言い訳はともかく、先日「盗まれたロイヤル・ルビー」が放送されたので、止まっていた名探偵ポワロの感想を再開します。 出来れ…
「スペイン櫃の秘密」 原作は『クリスマス・プディングの冒険』所収の「スペイン櫃の秘密」。本作はクリスティ自身が『クリスマス・プディングの冒険』の序文において「(前略)エルキュール・ポアロの特別料理と名付けてもよろしいでしょう。これは彼が最高…
「二重の手がかり」 原作は『教会で死んだ男』所収の「二重の手がかり」。上流階級の屋敷で起こった盗難事件を扱った本作は、事件としては小粒ながらもシリーズとしてはそこそこ重要な一作。何故なら他のポワロ作品で何度か登場するロシアの亡命貴族のヴェラ…
「マースドン荘の惨劇」(「マースドン荘の悲劇」) 原作は『ポアロ登場』所収の「マースドン荘の悲劇」。保険会社からの依頼でポワロはマースドン荘の当主、ジョナサン・マルトラバース氏の不審死について調査をする。しかし、ドラマはこの導入部が異なって…
「スズメバチの巣」(「スズメ蜂の巣」) 原作は『教会で死んだ男』所収の「スズメ蜂の巣」。ポワロが事件を未然に防いだ数少ないケースの一つであり、本作のプロットは古畑任三郎の某作でも目にすることが出来る。 基本的にミステリは事件が起こった後を描…
すみません、20日以上もほったらかしてましたね…。 (いや~、あつ森のハロウィン準備に力をいれてまして…) 「プリマス行き急行列車」 原作は『教会で死んだ男』所収の「プリマス行き急行列車」。大富豪のハリデイ氏からの依頼で、ポワロはハリデイ氏の愛娘…
引き続きサボっていた分の消化。とはいえ、8月末に放送された回の感想を今更言及するのは余りにもサボり過ぎた。 「100万ドル債券盗難事件」(「百万ドル債券盗難事件」) 原作は『ポアロ登場』所収の「百万ドル債券盗難事件」。ポワロの元にエスメー・ファ…
引き続きサボっていた分の記事消化。 そういや『「名探偵ポワロ」完全ガイド』が発売されたけど、ファンなら勿論買っているよね? こんなガイドブックが出たのだから記事を書く必要ないかな~とは思ったが、読んでみると各エピソードの紹介は見開き1ページに…
サボっていた分の記事。ただ、今回は長編作でしかもクリスティの処女作なので解説はキッチリやらねば。 「スタイルズ荘の怪事件」 原作は1920年に発表。田舎町スタイルズ・セント・メリーで起こる金持ちの女主人の毒殺事件を描いた本作は、クリスティが第一…
サボっていた分の記事です。もうこれを含めると4本分溜まっているがなかなか捗らないんだよね。 「西洋の星の盗難事件」(「〈西洋の星〉盗難事件」) 原作は『ポアロ登場』所収の「〈西洋の星〉盗難事件」。映画スターのメアリ・マーヴェルの依頼は所有して…
サボっていた分の記事。 「誘拐された総理大臣」(「首相誘拐事件」) 原作は『ポアロ登場』所収の「首相誘拐事件」。連合国会議のためフランスを訪れたイギリス首相が誘拐され、下院議長のエステア卿の要請により、ポワロは誘拐された首相を探し出すことに…
サボった分の続き。 「安いマンションの事件」(「安アパート事件」) 原作は『ポアロ登場』所収の「安アパート事件」。とあるパーティーの席上でロビンソン夫妻が最近購入した安すぎる賃貸アパートの話を聞いたヘイスティングス。特別他の部屋と何ら変わり…
また更新をサボってました(汗)。言い訳になるけど、ポワロものの短編は言うほど語ることが少ないからどうしてもサボっちゃうんだよね。 「二重の罪」 原作は『教会で死んだ男』所収の「二重の罪」。過労気味のポワロにヘイスティングスは保養地での休養を…
引き続きサボっていた分の更新です(ようやく追いついた…)。 「ダベンハイム失そう事件」(「ミスタ・ダヴンハイムの失踪」) 原作は『ポアロ登場』所収の「ミスタ・ダヴンハイムの失踪」。ジャップ警部がポワロのもとを訪れた際に現在取り組んでいる銀行頭…
更新をサボっていた分の続き。 「コーンワルの毒殺事件」(「コーンウォールの毒殺事件」) 原作は『教会で死んだ男』所収の「コーンウォールの毒殺事件」。夫に毒殺されかかっているかもしれないという夫人の依頼を受け、ポワロとヘイスティングスはコーン…
もう三週間以上前に終わった回だが、一応感想は書くよ。 「消えた廃坑」 原作は『ポアロ登場』所収の「消えた廃坑」。銀鉱山をめぐる中国人殺しを扱った話で、原作ではポワロが過去に手掛けた事件として語られているが、ドラマは現在進行形の話として描かれ…
小学校の通学用の帽子で庇の部分に目を覆うようなアミアミが付いてたけど、あれって今でも付いてるのだろうか。 「ベールをかけた女」(「ヴェールをかけた女」) 原作は『ポアロ登場』所収の「ヴェールをかけた女」。仕事の依頼が途絶えすっかり意気消沈し…
今回はドラマシリーズ初の長編作。 「エンドハウスの怪事件」(『邪悪の家』) 原作の邦題は早川書房版では『邪悪の家』、創元推理文庫版はドラマと同じ『エンド・ハウスの怪事件』として発売されている。早川版の邦題は作中でポワロがエンドハウスのことを…
夢はあまり見ないタリホーです。 「夢」 原作は『クリスマス・プディングの冒険』所収の「夢」。百万長者のベネディクト・ファーリー氏がポワロに持ちかけた相談。それは毎夜見る夢のことで、彼は夢の中で決まった時刻にピストルで自殺をするというのだ。そ…
よっぽど仲良しでない限り、家族とカードゲームなんてしないよね。っていうか、今はテレビとかスマホがあるから余計カードゲームなんかしないか。 「クラブのキング」 原作は『教会で死んだ男』所収の「クラブのキング」。ある夜、カードゲームをしていた一…
登場人物の一人が滅茶苦茶アルミホイルみたいなドレスを着ていた件。 「なぞの盗難事件」(「謎の盗難事件」) 原作は『死人の鏡』所収の「謎の盗難事件」。軍事的に重要な爆撃機の設計図が盗まれ、深夜の変事にも関わらずポワロは呼び出されることになる。…
海外旅行に憧れはないが船旅には憧れがあるタリホーです。 「海上の悲劇」(「船上の怪事件」) 原作は『黄色いアイリス』所収の「船上の怪事件」。アレキサンドリアに向かう船上で起こった殺人事件の謎をポワロが解く物語。 ja.wikipedia.org ドラマではヘ…
突然だが、人間誰しも出来ることなら楽に死にたいものである。しかし残念ながら日本は安楽死は法的に認められていないし、ミステリという虚構の中においても楽に死ねた被害者はあまりいない。 ということで、ミステリ作品限定で特に嫌な殺され方をした人が出…
海外旅行、行きたいと思わない派のタリホーです。 「砂に書かれた三角形」(「砂にかかれた三角形」) 原作は『死人の鏡』所収の「砂にかかれた三角形」。エーゲ海南部のロードス島を舞台にした毒殺事件で、タイトルにあるように三角関係がテーマになってい…
タリホーもマンション暮らししたことあるよ。 「4階の部屋」(「四階のフラット」) 原作は『愛の探偵たち』所収の「四階のフラット」。ポワロのお膝元、ホワイトヘイブンマンションで起こった殺人事件を描いているが、前々回の「ジョニー・ウェイバリー誘拐…
子供の頃に比べると苦みに対しては強くなったと思うが(コーヒーも昔に比べて飲めるようになった)、生のトマトの味だけは一向に慣れないタリホーです。 「24羽の黒つぐみ」(「二十四羽の黒つぐみ」) 原作は『クリスマス・プディングの冒険』所収の「二十…
まっきっば~でくさっかり~♪ 「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」(「ジョニー・ウェイバリーの冒険」) 原作は『愛の探偵たち』所収の「ジョニー・ウェイバリーの冒険」。前回の記事で述べたが、生憎私はこの短編集未読のため、今回は原作との詳細な比較は…
コロナにまつわるアレコレにイライラさせられている私たち。 襟の糊付けにイライラさせられるポワロ。 いつの時代でも、どんな身分でも、悩みは絶えないもんです。 「ミューズ街の殺人」(「厩舎街の殺人」) 原作は『死人の鏡』所収の「厩舎街の殺人」。100…