タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

ドラマ

ドラマ備忘録:「大奥」(2003年版)

もう2月も残りわずかで気づいたが、今月は全然ブログに記事がアップ出来ていなかった。これは単純に仕事が忙しかったのもあるが、話のネタになるものがなかったというのも影響しており、特に今期はアニメもドラマも興味をそそるものがなかったので、無理せず…

全体的に湿っぽいドラマ化【なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?】

さて、昨年末に予告していた通り、ドラマ「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」をレビューしようと思う。 www.nhk.jp ドラマは昨年の11月に放送済みだが、来月にNHK総合で放送されるみたいなので、未視聴の方に配慮して出来るだけネタバレ控えめで感想を…

原作実写化成功のカギは「作り手の誠実さ」と「センスの良さ」

Twitter の方で話題となっている原作実写化における原作者と制作側とのトラブル、何の因果か以前当ブログでも触れた「霊媒探偵・城塚翡翠」「invert 城塚翡翠 倒叙集」と同じ日テレの日曜ドラマ枠で起こったみたいで、漫画「セクシー田中さん」の原作者・芦…

2023年に見た作品を振り返る(アニメ旅の完走から傑作・凡作・駄作まで)

去年は総括みたいなことが出来なかったので、今年は総括として2023年に視聴したアニメ・ドラマ・映画の振り返りをしようと思う。 アニメ旅の完走 まず最初に今年の6月に企画した「夏のアニメ旅」を完走したことを宣言しておく。 tariho10281.hatenablog.com …

ドラマ「パリピ孔明」がドラマ化の最適解を見せつけた!

ドラマ「パリピ孔明」の最終回から一週間以上経った。Twitter で簡単に最終回の感想はツイートしたが、やはり本作のドラマとしての改変の巧さはもっと具体的に評価しておきたいと思ったので書くことにした。 tariho10281.hatenablog.com ドラマ放送前の5月に…

日テレの犯人当てミステリー「THE MYSTERY DAY」にうんざり&ガッカリした理由

昨日、日本テレビが開局70周年特別番組として「THE MYSTERY DAY」という視聴者参加型の犯人当てミステリードラマを放送した。 総額1000万円の賞金が懸けられた犯人当て企画、こういった賞金付きの推理ドラマはかつて朝日放送でシリーズ化した「安楽椅子探偵…

【最終回】四人が選んだ"依存"と"逃避"【ノッキンオン・ロックドドア #09】

四年前、私はこの原作はドラマにピッタリの作品だと言っていた。 そして四年後の今、このドラマは最終回を迎えた。 原作読了から四年の待望と二ヶ月ちょっとのドラマ放送を経た訳だが、それでは最終回の感想を語っていくこととしよう。 (以下、原作を含むド…

社会派ミステリ × 算段の平兵衛【ノッキンオン・ロックドドア #07・08】

次回が最終回とかやだー!! もっと見たいよー! 「チープ・トリック」 7・8話は原作1巻の4つ目のエピソード「チープ・トリック」。大手の通信教育会社「花輪ゼミ」の重役・湯橋甚太郎が自宅で何者かに射殺された。現場の状況から外からライフルで狙撃された…

ケメルマン式十円玉ミステリー【ノッキンオン・ロックドドア #06】

今回は1話完結だったので隔週感想アップの予定を破りまーす。 「十円玉が少なすぎる」 6話は原作1巻の6話目に収録された「十円玉が少なすぎる」。依頼が来なくて暇を持て余した倒理と氷雨のために、薬子はその日の朝の通学途中で耳にした言葉を口にする。 「…

レゾンデートルで悩む者たちを救う物語【ノッキンオン・ロックドドア #04・05】

いきなり愚痴から始まって申し訳ないけど、まずはこのツイート(名義が「Twitter」から「X」になって「ツイート」も「ポスト」になったけど、知ったことか!)を見てもらいたい。 しいていうなら、最高の教師は役者の魅力に頼りすぎなところがある。今期はノ…

補ってなお余りある改変の妙技【ノッキンオン・ロックドドア #02・03】

先週は感想をお休みしました。ドラマを見た方ならご承知の通り、2話以降は前後編の形式になるため、流石に1話分だけで感想を書くよりも2話分、つまり1エピソード分で感想を書いた方がまとまりが良いなと判断しました。そんな訳で、ノキドアの感想は隔週更新…

これが見たいと四年前に言ってたんですよ!!【ノッキンオン・ロックドドア #01】

どうもタリホーです。記事タイトルにもあるように、四年前の2019年から「これはドラマ化すべきだろ!」と思っていた『ノッキンオン・ロックドドア』が遂にスタートしました! tariho10281.hatenablog.com ドラマ化決定の喜びに関しては、原作が同じ青崎有吾…

4-6月期に見たドラマをまとめてざっくりレビューする

春期は何気にテレビドラマを色々と見ていたので、簡単でも良いからまとめて感想を残しておこうと思い立った。 ・「合理的にあり得ない」 昨日の「合理的にあり得ない」を見てて思ったが、時代劇は廃れても、時代劇的なプロットは令和になっても生き残ってい…

TRICK、おすすめエピソード10選

アマプラでTRICKシリーズが再び配信されたようだが、そういや当ブログでTRICKについてあまり触れていなかったなと思ったので、全エピソードから十作チョイスし、おすすめエピソードとして紹介したい。流石に全部やるのは大変だし記憶がハッキリしていない回…

後半になって急に面白くなった「全ラ飯」についてちょっと語る(蛙化現象と過程を飛ばす一条)

録画したはいいけど見るタイミングがなかったり、「別にこれは今すぐ見なくてもいいか…」と後回しにするドラマが最近は増えていて、その中の一つにカンテレで深夜に放送されている「全ラ飯」があった。 www.ktv.jp 金融庁勤めのエリートサラリーマンである一…

「アオサキ夏のミステリまつり」に備えよ!

ヤマザキ春のパンまつりアオサキ夏のミステリまつり — タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2023年5月10日 ※タイトルの「アオサキ夏のミステリまつり」は「ヤマザキ春のパンまつり」を勝手にもじったものです。 さて、もうビックリしましたよ。10日の朝目…

吉岡版「犬神家の一族」は横溝正史の皮をかぶった麻耶雄嵩だった

はい、後編を見終えましたが、いや予想外過ぎてちょっとどこから語ろうかと軽く脳がフリーズを起こしてます。 放送直前のPR番組では脚本の小林靖子氏が「松子夫人にスポットライトをあてた」とか言っていたので、事件自体は大きく改変せず人物描写の方を深掘…

吉岡版「犬神家の一族」(前編)、現時点での感想

どうも、タリホーです。遂に吉岡版「犬神家の一族」が放送されました。 犬神家は過去に映画・ドラマ・舞台と何度も映像化されてきた作品であることは言わずもがなで、クリスティの『オリエント急行の殺人』並みに犯人が多くの人々に知られていると思いますが…

ドラマ「ラストマン ―全盲の捜査官―」初回で描かれたことについて

ドラマ「ラストマン ~全盲の捜査官~」初回を見た。 内容としては面白かったけど、当初私が期待していた要素であるミステリ的な部分はあまり濃くなかったので、ブログに感想をレビューしようかどうか迷った。けど、ちょっと今回は劇中で描かれたことで言い…

ドラマ備忘録:「貴族探偵」 ~これは「沼を掘る」作品!~

1月以降全然ミステリの話をしてこなかったので、流石にうちのブログの本意から外れているような気がしてきたから気を引き締めるというか、本来の自分に立ち返るような気持ちで今回は2017年にフジテレビで放送された「貴族探偵」について語ろうと思う。 今か…

相沢沙呼氏のツイートから考える、映像作品と原作との間に横たわる深き「溝」

昨年日テレで放送され、当ブログでも感想記事をアップした「霊媒探偵・城塚翡翠」「invert 城塚翡翠 倒叙集」の原作者であり脚本協力をした相沢沙呼氏が自身のTwitterアカウントでドラマ制作においてのトラブルや、そのことを一部週刊誌で悪者と誤解されるよ…

【検証】我が推し(間宮祥太朗)は平和 or 物騒?

先日 YouTube で俳優の本郷奏多さんが面白い企画をしているのを見た。 www.youtube.com それは自身が過去に出演した作品を平和 or 物騒の二つにジャンル分けし、俳優としてのイメージを分析するというものだ。 これを見た時「そういやうちの間宮さん、最近は…

ドラマ備忘録:「地獄先生ぬ~べ~」 ~ 許せない地獄の実写化 ~

基本的にうちのブログは酷評を前提にした記事は書かないスタンスでやっているけど、たまにはケチョンケチョンに悪口を書きたくなるというもので、今回は2014年10月に日テレで放送されたドラマ「地獄先生ぬ~べ~」について語ろうと思う。 今回このドラマを語…

ドラマ「美しい彼」シーズン2感想(可愛さ大加速、すれ違うエターナル)

シーズン1の感想というか解説をUPして一週間も経たないうちにシーズン2が始まったけど、てっきり1と同様全6話だとばかり思ってたので4話で終わりだと知ってちょっとガッカリ。でも4月から上映される映画のことを思うと分量的にはこれで丁度良かったのかもし…

ドラマ備忘録:「いじわるばあさん」 ~ 年寄りのステータスを考える ~

いきなり余談から始めるが、去る2月23日に母方の祖父が亡くなった。私が前の職場を辞めた頃から寝たきりに近い状態で、一時は私も母と一緒におむつ交換やらトイレの付き添いやら介護の手伝いをしたこともあった。その当時は正直しんどかったが今となっては小…

ドラマ備忘録:「信長のシェフ」 ~原作との違いや発見などを語る~

10年前は過去に放送されていたドラマの配信など一部有料サイトを除いてほとんどなく、改めてドラマを再見して振り返るという機会はほとんどなかったが、ここ数年でネット上での無料の見逃し配信や再配信の普及によって、昔見ていた懐かしのドラマを振り返る…

ドラマ「美しい彼」の良さとは

先日、録画しておいたドラマ「美しい彼」を6話まとめて視聴した。 「ミステリとかホラー専門のタリホーが、BLドラマのレビューを書くなんてどうしたんだ」と疑問に思った方がいただろうが、切っ掛けというか取っ掛かりは往々にしてしょうもないものだ。 昨年…

批判は「好き」の否定ではない ~不毛な争いを避けるために~

これはTwitterでの出来事。 私がフォローしているアカウントで映画やアニメの批評を行っている方がつい先日最終回を迎えたプリキュアのアニメの感想で批判的なツイートをしたところ、そのツイートに対して攻撃的な反論・リプライが届き、結果ほぼ喧嘩に近い…

名探偵ポワロ「狩人荘の怪事件」視聴

あけましておめでとうございます、新年一発目の感想記事です。 正月三が日は仕事でゆっくり出来ず、8日からの三連休で録画しておいた映画「天河伝説殺人事件」と「ボーン・コレクター」を視聴し、ようやく正月休みらしい休日を過ごせた。どっちも映画として…

変態シスコン野郎の直感大ハズレにつきマイナス50ポイント(invert 城塚翡翠 倒叙集 #4)

変態シスコン野郎って語呂が良いから使いたくなりません?? (以下、ドラマのネタバレあり) 「信用ならない目撃者」 前後編として放送された最終エピソードは「信用ならない目撃者」。これまでの犯人たちは多かれ少なかれ同情の余地があったのに対し、本作…