タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

名探偵ポワロ「二重の罪」視聴

名探偵ポワロ 全巻DVD-SET

また更新をサボってました(汗)。言い訳になるけど、ポワロものの短編は言うほど語ることが少ないからどうしてもサボっちゃうんだよね。

 

「二重の罪」

教会で死んだ男 (クリスティー文庫)

原作は『教会で死んだ男』所収の「二重の罪」。過労気味のポワロにヘイスティングスは保養地での休養を提案、二人でエバーマスまで赴くが、観光旅行のバスツアーの途中で細密画の盗難事件に出くわす。

原作はヘイスティングスの提案によって旅行に行くが、ドラマ版はポワロの提案になっている。また、ドラマのポワロは引退をほのめかし本件にも乗り気でないため、調査は主にヘイスティングス中心で動くことに。

 

(以下、ドラマと原作のネタバレあり)

 

個人的注目ポイント

ジャップ警部の講演会

例によってドラマ版はジャップ警部とミス・レモンによる尺持たせが為されているが、今回のジャップ警部は旅行先の土地で講演をするという役回りをしている。この講演会の場所は「THE WOMENS INSTITUTE」。ポワロはこれを「女子大」と言っているがこれは誤訳(直訳すると「WOMENS=女性」+「INSTITUTE=大学」なのだが)で正確には「婦人会」、つまり婦人会館での講演なのだ。この誤訳は別に調べなくとも講演会の場面を見れば一目瞭然。講演の時間が午後8時30分開演である上、視聴者層が明らかに若い女性ではなく中年女性(男性)なのだから。

 

・口ひげの生えた女

怪しい口ひげの男・ケインから細密画の購入者であるベッカーへとヘイスティングスの推理が転換していくが、真相はメアリの狂言盗難で、おばと共謀して行った詐欺事件だった。真相自体はさほどのものではないが、ヘイスティングスの誤った推理による作戦が結果オーライで真犯人にとどめをさす展開や、鍵を失くしたレモンが夢の啓示で見事鍵を見つけるなど、見所が数多くあったのが評価ポイント。

また、ポワロが引退をほのめかした謎(動機)も最後で合理的に解決しており、その伏線も張ってあったのが良かった。このドラマの愛嬌あるポワロの味付けは良いアクセントだと常々思っている。