タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

科捜研の女(シーズン18)File.2「妻たちの殺人計画」視聴

File.2は倒叙形式の話。夫から不当な扱いを受ける妻たちが小手先の知識で犯罪の隠蔽工作をするが…。

 

「黒い看護婦」要素 + α

今回の話を見て真っ先に脳裏をよぎったのが森功の『黒い看護婦』。

黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫)

ちょうど女性四人で夫殺しという点が共通していたから思い出した。

ただドラマの方は花屋・ネイルサロン・ラーメン屋のバイトという警察捜査からは縁遠い職業の人ばかりなので、隠蔽工作もずさん。

大根おろしの汁で血の染み抜きをしたはいいが、肝心の大根を現場に残す。

・爪の間に挟まったものが証拠になると爪を削ったはいいが、削りカスを現場に残す。

・衣服から身元がバレると思い背中のタグを切ったはいいが、裾の方の取り扱い表示を切り忘れて身元がバレる。

 

うむ、ずさん!

 

ずさんなのもさることながら、全体的に運が悪い。男運もそうだし、死体が土砂崩れで見つかってしまうという所も運が悪い。

そして真犯人に目をつけられてしまったのも運が悪かったんだよね。

この事件の構成が判明した時(一応伏せ字)夏樹静子(伏せ字ここまで)(一応伏せ字)Wの悲劇(伏せ字ここまで)を思い出した。あれも確か倒叙形式で話が進んでから実は…という展開だったから。

 

押入れのミイラ

劇中で「家庭内で見て見ぬふりをして隠しているもの」を示す言葉として使われた押入れのミイラ。一応ググってみたけど、特に著名な作家の造語という訳でもないし、海外にあることわざの類でもなかったからドラマ脚本家が考え出した言葉と考えるべきか。

(今回のドラマ以外で聞いたことがあるという方はご一報を)