タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

【ACMA:GAME】ドリアン・グレイになった男【アクマゲーム #03】

間宮さんの出演作は色々と見ているけど、やっぱりスーツ姿の時がダントツでカッコ良くて好きなんですよね。

どれくらい好きかって言うと…

スーツ姿の間宮さんにお姫様抱っこされたいくらい♡

(注:私タリホーは成人男性です)

 

(以下、原作を含むドラマのネタバレあり)

※原作者のツッコミについて追記しました。(2024.04.23)

 

「五印一当 Five One

ACMA:GAME(3) (週刊少年マガジンコミックス)

今回は原作3・4巻のエピソード。前回照朝の前に現れた天才ギャンブラーの上杉潜夜と遂に対戦する今回の物語は、原作と違いドラマの照朝が織田グループの会長ではないため、潜夜が宮ノ内(照朝の父の会社を乗っ取った男だね)をアクマゲームで倒し、会社の経営権を乗っ取ることで照朝を挑発。父が築き上げた会社を弄ぶ潜夜に対して勝負に挑む…という流れになっている。

他にも改変ポイントとして挙げられるのは見届け人の違いで、原作だと照朝の見届け人は岡本龍肝ともう一人、仁科梨穂という岡本の右腕的存在がいたのだが、ドラマでは斉藤初が見届け人になっている。一方潜夜の側は原作だと彼の同級生である直江大介が見届け人だったのに対し、ドラマは式部紫というアイドルに変更された。式部は原作にも登場するキャラクターのようだが、4巻の時点ではまだ登場していない。

 

さて、今回から本格的に物語に関わって来る潜夜だけど、ドラマ本編を見た方ならご存じの通り、まぁ一癖も二癖もある人物でギャンブラーとして頭が切れるのもさることながら相手の心を弄ぶ言動でイラつかせてくるという、実際にいたら相手にしたくないような男だ。実を言うとドラマはこれでもマイルドになった方で、原作だともっとイラつかせてくるキャラとして描かれているので気になる方は是非原作も読んでもらいたい。

原作では3巻で彼がギャンブラーになった切っ掛けとなる事件とギャンブラーの道を後押しした直江との出会いが描かれたが、ドラマの方はさらっと彼の過去が語られる程度で終わったので、次回以降潜夜の過去が原作同様言及されるのか、注目したい所だ。

 

潜夜についてはもう少し語りたいことがあるが、それは後回しにするとして、今回のゲーム「五印一当 Five One」について解説していこう。

ゲームの内容は五種類のマーク(♦・♠・♣・♥・悪魔)が描かれたカードがそれぞれ3枚ずつあり、計15枚の中から黒塗りで場に出されたカードのマークが何かを当てるというもの。要はカードのマーク当てというこれまたシンプルなゲームなのだが、残りの14枚のカードから、どのマークが手元に何枚あって、相手方が持っているカードは何かを推理しながら問題となるカードのマークを当てなければならないので、前回・前々回以上に高度な頭脳戦が求められる。

 

そういう訳で本編で展開されたように照朝と潜夜はカードの特徴に目をつけて、そこに様々な細工をこらしながら、相手を出し抜くという戦術をとった訳だが、これって悪魔が用意したカードだから(普通に考えると)下手にカードに細工して悪魔にキレられたらマズいと思って凡人は運任せのゲームとして展開する所を、本作では照朝も潜夜も特にガドに確認することなく細工しているのだから、目の前の悪魔に気圧されない度胸もゲームの勝敗を左右する上で大事なのは間違いなさそうだ。

 

多分一回見ただけだとこのゲームにおける二人の高度な駆け引きはわからないと思うし、私も原作を読んですぐ理解出来た訳ではないので、ここからは将棋の感想戦にならって各ターンごとの二人の動きを追いながらゲームを解説してみよう。

・1戦目(先手:潜夜、後手:照朝)

潜夜:♥・♥・悪魔

照朝:♦・♦・♥→(オープン)→♣・♦・♠

正解のカード:悪魔

両者の手持ちのカードは以上の通りだが、まず潜夜は「オープン」を使わず♣と回答。結果的に不正解だったが照朝は「何故潜夜はオープンを使わなかったのか?」と疑問を抱き、そこから「相手のカードは3枚とも同じマーク」だと推理する。

相手のカードが3枚とも同じマークだと仮定すると、自分の手元にある♦と♥は除外され、更に潜夜が回答した♣も除外され、潜夜のカードは「♠×3」もしくは「悪魔×3」だと推理。照朝はオープンを利用してカードを3枚取得し、手元のカードに♦があったので♦は不正解のカードだと確定する。

照朝の手元には♠があるためここで潜夜のカードが「♠×3」である可能性は否定され「悪魔×3」となったが、♦と♣が不正解なのは確定済みなので、「正解は♠か♥」と照朝は推理し♠と回答。しかしこれも不正解だった。

 

一方潜夜の側から見ていくと、照朝の推理は間違っており潜夜のカードは「♥×2」と「悪魔×1」。最初のハッタリが功を奏し、照朝のオープンによって♥が不正解のカードだと確定、更に照朝の回答で♠が不正解であることが確定し、潜夜は♦と悪魔のどちらかが正解だと絞り込む。

潜夜の手持ちのカード・不正解のカードを除くと、机上に出ていないのは「♦×1」「悪魔×2」。ここで照朝が自分のカードは3枚とも同じマークだと思い込んでいること、♠を回答したこと、照朝の方は答えを二択まで絞り込めていることから、照朝の手元に♦があると推理し、正解のカードが悪魔であると導き出した。

 

一応追加で説明しておくと、もし照朝のオープン後のカードの中に♦がなかった場合、例えば「♣・悪魔・♠」だったとしたら、照朝は潜夜のカードが3枚とも同じマークではないとすぐに見抜ける訳で、当然ながら答えを二択に絞ることも出来ず回答にもっと迷いが生まれるはずだから、そんな迷いがなかったことから潜夜は♦が照朝の手元にあると読み取れたのだろう。この1戦目は照朝に先入観を植え付けた潜夜の作戦勝ちとなった。

 

・2戦目(先手:照朝、後手:潜夜)

潜夜:♥・♦・悪魔→(オープン)→♥・♥・♠

照朝:♣・♠・悪魔→(オープン)→♣・♣・悪魔

正解のカード:♦

2戦目は照朝が最初に「一分間の絶対固定」を使用、相手にカードのマークを提示しない形でオープンしつつ自分だけ手元のカードと合わせて6枚のカードの情報を獲得。更に今回は潜夜がカードをオープンしたので計9枚のカードが照朝の情報となり、回答した♠とオープンで出た♣・悪魔が不正解だと確定。♦と♥の二択まで絞り込むことに成功する。

一方潜夜は照朝がこのタイミングで悪魔の能力を使用したことから今度は照朝のカードが3枚とも同じマークではないかと推理、自分のカードと照朝の回答からオープンされたカードは♣だと推理した。そして照朝の手元のカードが一枚だけ上下逆になっており、「照朝が1枚だけ向きを変えた=残りの2枚は上下逆でも気にならないデザインだと考えて照朝の手元に♦が2枚あると推理し、机上の6枚と手元の3枚、照朝の手元のカード2枚から♥・♦・♣、不正解の♠を除外し、正解は悪魔だと回答する。

しかし実際は照朝がオープンしたカードは♣3枚ではなく、手元のカードにも♦はなかった。そして照朝は反対に潜夜の回答から机上にない残りの♥2枚は彼の手元にあると判断、正解の♦を答えることに成功する。

 

ということで2戦目はカードの模様が左右上下非対称の鍵のデザインであることに着目し、ノートを使って見届け人に演技をさせたことで(悪魔の能力で隠された)カードのマークを誤認させた照朝の勝利。先入観で騙された1戦目に対する痛烈な仕返しとなっていてお見事だ。

 

・3戦目(先手:潜夜、後手:照朝)

潜夜:♥・♦・♣→(オープン)→悪魔・♣・♠

照朝:♠・♠・♦→(オープン)→♦・悪魔・悪魔

正解のカード:♣

この3戦目で潜夜は15枚のカードがその度ごとにリセットされるのではなく使い回されていること、カードに目印を付けても不正としてガドに指摘されないことに気づいたが、照朝は既に2戦目の段階でそのことに着目してマーキングを開始。自分と潜夜、オープンされた6枚合わせて12枚のカードを掌握したことと、♥が不正解という情報から正解が♣だと即答する。

ということで3戦目はアッサリと決着するが、それにしてもガドとしては「カードのマークを当てる」という最低限のルールさえ守ってもらえたら良いのだろうか?もしカードを燃やしちゃったら、替えのカードは用意してくれるのかな?とそんなことを思いながら見ていたよ。

 

・4戦目(先手:照朝、後手:潜夜)

潜夜:♦・♦・♠→(オープン)→悪魔・♣・♣

照朝:・♥→(2枚オープン)→♣・♦

正解のカード:悪魔

4戦目になると場にあるカードからマークを推理するという段階を通り過ぎて、相手にどうやってカードのマークを誤認させるかという狸と狐の化かし合いみたいな状況になっているのが面白い所。

最初の照朝の回答(♥)が不正解だったことと、カードのマーキングから♦・♣も除外され♠と悪魔の二択に絞りこんだ潜夜だが、照朝が仕掛けた偽のマーキング(悪魔)を見破り、オープンされた2枚が♠だとわかったことで、ギリギリ敗北を回避した。黒の上に黒でマーキングするとは考えたものだが、塗る面積を小さくしてわかりにくくしたら早いこと決着がついたかもね。

 

・5戦目(先手:潜夜、後手:照朝)

潜夜:♦・♣・→(オープン)→♥・♥・♥

照朝:♦・♦・♣→(オープン)→悪魔・悪魔・♠

正解のカード:悪魔

潜夜の回答(♠)が不正解だったことと、これまでのマーキングから照朝は♦と♥を除外し、♣と悪魔のどちらかが正解と絞り込んだが、問題は潜夜に配られた最初の3枚。1枚は♦だと判明しており残り2枚が♣の場合は悪魔が正解だが、どちらか1枚が悪魔の場合♣が正解となる。

ここで照朝は、潜夜が所持していたウサギのカバンに注目。カバンにはブラックライトが仕込まれており不可視インクでカードに文字が書かれていた…のを見抜いたのは良かったのだが、その文字自体がフェイクで♣のカードに「アクマ」と書いてあることには気づけず、惜しくも照朝は勝利を逃すこととなった。

 

まぁ負けてしまったのは仕方ないにしても、この5戦目を見るとガドも実はランダムにカードを出しているようで、本当は先の展開を見越して意図的にカードを配っているような気がしてならないんだよな。フェイクの不可視マーキングをした所で自分の手元に届くとは限らないし、仕込んだ所でカードの組み合わせによっては仕掛けとして活かされず、不発で終わってしまうこともあるのだから、やっぱりガドが裏でカードの組み合わせを考えてるのかな?と邪推してしまう。

 

あとそもそもの話になるけどさ、潜夜…

よくそんな不可視インクの出るペン持ってたよね?

このゲームって事前のアナウンスとかなしで悪魔がその場で行うゲームを決めるのだから、前以てゲームを有利に出来るアイテムを持っているなんて、いくらなんでも都合が良すぎるのでは?と引っかかったし、原作でも特にこの辺りのフォローとなる説明はなかったけど、ひょっとするとこれが今回潜夜が照朝に見せなかった本当の悪魔の能力と関係しているのだろうか?(お取り寄せ機能みたいなやつ?)

 

そうでなかったら原作者さん、これはゲームの決着としてはダメですよ。悪魔の能力とか、裏の裏をかく頭脳戦においては何でもアリになったらいけないし、制約を決めた上で読者の意表を突くとかならまだしも、不可視インクでフェイクのマーキングっていうのは流石にやりすぎというか、照朝が負けることを前提とした勝負にするためあんな決着にしたとしか思えないし、ちょっとここは評価を下げざるを得ないポイントだな~。

 

潜夜は現代のドリアン・グレイ

上杉潜夜がスリル狂いのギャンブラーであることは原作・ドラマとも共通するが、一応原作では単なる快楽主義者ではなく、悪い人間から金を巻き上げて困っている人に金を分け与える義賊としての顔もあるようだ(本人が言っているだけなので鵜呑みにするしかないのだけど)。

ただドラマを見た感じ、今の所ドラマの潜夜に義賊の設定はなさそうだし、一貫してスリルジャンキーとして描かれていた。そこを見込んで照朝は更なるスリルのためタッグを組むことを提案し、共に本作の黒幕となるグングニルを追うという形で今回の話は終わった。

 

記事タイトルにもあるが、私が原作を読んだ時に潜夜に抱いたイメージってドリアン・グレイなのだけど、一応ドリアン・グレイを知らない人もいると思うから説明しておこう。

ja.wikipedia.org

ドリアン・グレイは1890年にオスカー・ワイルドが発表した『ドリアン・グレイの肖像』に登場する主人公で、金髪碧眼の美青年として描写されている。ドリアンはヘンリー・ウォットン卿の言葉にそそのかされて奔放で享楽的な生活に陥り、恋人が出来て相手の女性が本気になると「平凡な女優になった」と幻滅して振ってしまうという、顔は良いけどクソみたいな性格の男なのだ。そんな彼の姿を描いた肖像画は彼の美しい外見ではなく、その内面を表すかのようにどんどん醜くなっていく…というのが『ドリアン・グレイの肖像』の簡単なあらすじだ。

 

ドラマではカットされたが潜夜が快楽主義者になった経緯が実にドリアン・グレイっぽいというか、本人の意志ではなくそそのかされてギャンブラーの道へ行ったから余計にドリアンと重ねちゃうんだよね。そう考えれば直江大介はヘンリー卿に相当するのだけど、ヘンリー卿に比べたら直江は善性というか、潜夜のパートナーとして責任を持って彼の側にいるだけまだマシかな?

原作の潜夜は父親の会社を継いで会長として重い責務を負っている照朝に対して「自分の人生を生きていない」と、彼を哀れな人間として見下すという場面がある。今回のゲームでは潜夜と照朝、どちらも両親を非情な形で奪われたのに、片方は快楽主義の道を進み、もう片方は親の人生を継承するという異なる道を歩んだ。

この二人の価値観の衝突も今回の物語の注目ポイントであり、原作のゲーム終了後の展開は照朝のやって来たことが愚かでも、哀れまれることでもないことを証明する結末になっていた。この辺りの展開は、原作の照朝がヒーローであることを改めて読者に示すプロットになっていたし、照朝の許嫁っぽいキャラも参戦して、より一層物語のスケールがデカくなるので気になる方は是非原作を読んでもらいたい。(4巻から国家レベルでヤバいことになりますよ!)

 

で、ドラマの方は照朝の設定を変えたので原作のように会社やそこで働く人のために戦うヒーローではなく、あくまでも復讐目的でグングニルを崩壊させるという目的で動いているからヒーローはヒーローでもダークヒーローと言った方が正確だと思うし、そのためなら人の心を弄ぶドリアン潜夜だって喜んで仲間に引き入れるという手段を選ばない所もそれを後押ししている。

果たして、ドラマの潜夜は義賊として成長するのか、それともこのままドリアン・グレイ道を突っ走るのか、注目していきたい。

 

原作者のツッコミについて

初回から原作者のメーブ氏が Twitter の方でドラマの感想をツイートしているのは知っていたのだけど、今回は特に本編の内容にツッコミまくっていたのが目についたので、紹介がてら私の意見も述べておきたい。

(納得出来るツッコミもあるけど、何となく揚げ足取りに感じなくもないツッコミもあったので)

 

1.何故か一旦解散

2話の終わりで顔見せしていたのですぐに対戦するのかと思いきや一旦解散しているというツッコミ。これは私も指摘されるまで気づかなかった!ww

 

2.会長なのにライブ突撃

会長という人を使ってアイドルを呼び出せる立場の人間なのにわざわざアイドルのライブ会場(しかも観客側)に乗り込むという奇行を見せた宮ノ内。これは宮ノ内が小物であることを印象づけるための演出なのはわかるけど、やりすぎて奇行になっているのは草。

 

3.釣り合わない賭け

実はこのツッコミ、原作者は失念しているのだけど潜夜の要求は鍵の情報だけでなく「潜夜の願い事を3つ照朝がかなえる」ということも賭けとして換算されている。その願い事のうち2つはあの「お手」と「おまわり」で清算済みなので、最後の一つがどのレベルの願いなのか、そこが気になる所ではある。願いの内容によっては「釣り合わないからダメだ」とガドが登場するという展開もこの先あるのだろうか?

 

4.消せる塗りつぶし

原作者が一番ツッコんでいたマークの塗りつぶしがハンカチで簡単に消せるというこの場面だけど、普通は油性インクでカードを塗りつぶしたらハンカチでこする程度では落ちないからハンカチにアルコール(水性インクなら水や洗剤)を染み込ませないといけないし、そう考えれば潜夜のカバンにはそういったアルコールの消毒液が入っていた可能性がある。

(悪魔が用意したカードなのでカードの材質とか関係なしにハンカチでこすり落とせたのかもしれないが…)

 

「塗りつぶしが消せるから茶番」という原作者の指摘に関しては、照朝は塗りつぶしてマークをわからなくする、つまり仕掛けた側なので「塗りつぶしを消す」という選択肢が思い浮かばないのはまだ納得出来るのだけど、仕掛けられた潜夜の側がその選択肢を思い浮かばなかったのが私としては引っかかる所で、ハンカチで塗りつぶしが消せるのならば4戦目で照朝が仕掛けた偽のマーキングを無効化することも可能だった訳だから(場にオープンされたカードなのでいくらでも手に取れるし)、個人的には照朝がバカというよりも潜夜が抜けてたと言った方が正確だと思うのだがな?

 

5.悪魔の鍵を壊す

わざわざ99本集めてから壊さなくても、今持ってる分を壊せば崩心の野望は防げるという原作者のツッコミだけど、「悪魔の鍵」が人間が作ったものであり、一度壊せば消滅するという保証があるのならこのツッコミは正しいと思う

 

ただ、原作やドラマを見る限り、悪魔の鍵は中空から突然出現したり、どこに挿しても悪魔を召喚出来るといった物理法則を無視したアイテムなので、壊したからといってそれがまたガドたち悪魔によって修復される可能性はゼロではない訳だし、壊したことで悪魔によるペナルティが課されるという懸念もある。

それに、鍵には謎の数字が刻まれていてそれが何を意味するのかまだ不明ということも含めると、悪魔の鍵について何ら検証も情報収集も出来ていない段階で鍵を破壊するというのは愚策であると私は思うし、それならば鍵の効能で欲に溺れる人間が出て来ることを防ぐために、鍵を出来るだけ多く回収した上で、修復されないようまとめて確実に破壊する方法を探した方が賢明だと思うのだがどうだろうか?

 

鍵の情報・設定を考案した原作者だからこそ生まれたツッコミかもしれないが、超常的なアイテムなのだから慎重に扱う、破壊よりも回収を優先するのは当然だと思うし、何か照朝をバカにしているけど、原作者の割にそういう考えに至らないというのはどうなのだろう…?と私としては思慮に欠けるツッコミだなと(失礼を承知で)言いたい。

 

さいごに

ということで3話のゲーム解説と感想は以上の通り。元々の原作漫画は少年週刊誌に掲載されていたこともあって、照朝のヒーローとしての描き方がやや極端すぎるというか、彼を支えてくれる大人や仲間が何千・何万人単位でいるってレベルの話になっているから、そう考えるとドラマは原作のある種浮世離れしたヒーロー像ではなく、少数精鋭で戦うダークヒーローって感じで、そこは間宮さん自身の演技力も含めて改変としては良いと思いますよ?

 

ゲームに関しては今回は原作自体に問題があって、4戦目までは良かったのに、5戦目で不可視インクという秘密道具が飛び出して来て、その上騙しとして不発に終わるかもしれないフェイクマーキングまでやるというのが、いかにもご都合的な展開でやはり私としてはマイナスポイントになった。まだ原作の照朝はバックに彼を支える社員や仲間がいて、彼自身も頭脳明晰というチートキャラとして描かれているから、多少のご都合主義的展開があっても釣り合いがとれて気にならないのだが、ドラマは照朝をスーパーマンとして描いてないので、どうしてもそこが悪目立ちしているなと見ていて思った。

 

次回は黒幕のグングニルから組織の一人が登場する模様。もう既に5巻まで読んでいるのでゲーム解説も引き続きやっていきますよ!