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時間逆戻りのジュート編、「ミステリと言う勿れ」11話視聴

ミステリと言う勿れ(6) (フラワーコミックスα)

次回で最終回です。と言ってもあまり実感も湧かないし多分ロス状態にもならないでしょう。

 

(以下、原作・ドラマのネタバレあり)

 

11話(ジュート編)

最終回前の11話は原作6巻に収録されたジュート編。このジュート編はバスジャック事件で登場した犬堂ガロが主人公であり、久能は一切関わらない。この時久能は大阪の展覧会(原作では広島)に行っており、この後に記憶喪失の爆弾魔(ドラマ4話)と関わることになる。つまり、最終回前にして時間をさかのぼり、バスジャック事件と爆弾魔事件の間に起こった事件を描こうという訳である

原作が未完結の作品のため、時系列順にやってしまうと最終回が尻すぼみになると判断して最終回にジュート編を入れたというドラマ制作陣の考えはわかるが、問題はジュート編に主人公の久能が関わらないという点。この問題をどう処理・解決するかが個人的な最終回の見所だが、予告を見るに原作2巻の新幹線のエピソードがジュート編と並行して描かれるようなので、久能が関わった新幹線のエピソードと犬堂がメインのジュート編をどう一つの物語として融合させるか、ここに脚本含む制作陣の腕が試されると言えるだろう。

 

今回はジュート編の事件概要からジュートの正体までで終わり、次回以降ジュートの犯行動機や久能の新幹線でのエピソードが展開される。個人的には船越英一郎さん演じる備前島警部が意外とハマり役で、声も原作のがっしりとした体形の備前島に合わせて野太い感じの声質で話していたから、イメージ通りだった。

例によって風呂光が備前島警部の捜査班に派遣され、猫田と共に捜査するという原作にない改変があるが、毎回こういった改変をして風呂光を原作以上に事件に関わらせているのに、一向に風呂光が刑事として(或いは一人の人間として)成長した様子が見られないのが何かな~と思わされる。準レギュラーとして毎回登場させるのであれば、やはり多少は久能や他の人の影響を受けて風呂光が変化したと感じられる描写がないと、ドラマとして面白くないし彼女を介入させる必然性が薄くなってしまう。これに関しては今回色々言うより、最終回を見て総評のうちの一つとして語りたいので、今回の感想はこれでおしまい。ジュートに関しても次週詳しく彼の動機を掘っていきたいと思う。