タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

ゲゲゲの鬼太郎(6期)第41話「怪事! 化け草履の乱」視聴

化け草履回はいつの時代も(ブラックさの無い)イイ話だよな~。

 

化けぞうり

原作に初登場したのは1986年8月。

アニメでは3期~6期まで登場。

3期は原作通り、履物のあの世が成仏出来ない霊で一杯になり、そのことに腹を立てた化けぞうりが人間を懲らしめようとする話。巨大化した靴、ブーツ、ハイヒールが街を襲撃する様が印象に残る回だった。

4期は原作と異なり、土蔵にしまわれていた草履が化けぞうりとなり、古道具たちと共に土蔵を壊そうとする人間に復讐しようとする物語。ほぼオリジナル回と言って良い。

5期は白山坊とねずみ男の提案で開かれた妖怪ショーに加わった化けぞうり。しかし人間を楽しませることを目的としたショーに憤激した化けぞうりは、ねずみ男と手を組んでショーを乗っ取り、人間の履物を操って復讐を果たそうとした。ストーリーこそ原作と別物だが、「普段履いている履物を大切に」という原作の根底にあるメッセージがあるのがグッド。リモコン下駄との2ショットには感動した。

 

そして今期もイイ話だったね~。脚本は先週と同じ伊達さん。先週が承認欲求の闇を描いた話だったから、話の高低差が激しい。

 

ねずみ男のセコーいビジネス

ねずみ男のビジネス根性には毎度恐れ入るが、今回は化け草履たちを利用してインチキ出品ビジネスを決行。

仕組みはというと以下の通り。

古道具を出品→落札され落札者の元へ→古道具がねずみ男の元へ帰る→再びその古道具を出品(この繰り返し)

セコい!

1回あたりの収入は少ないが無限ローテーション可能、在庫不足にならないとはいえ、間違いなく詐欺案件。鬼太郎にバレたくないのに、アカウント名は「ビビビ」。

いや、アホか!

そんなところで個性出しちゃダメだろ!

…でもこういうヘマをするってことは、どこかで自分の名前を出して金儲けしたいという一種の起業家精神があるからなのかねぇ。

 

ロドリゲス・部々

さて、6期鬼太郎にはチャラトミ、アイドルグループ「電池組」、神宮寺、スナイパー庄司等々、個性豊かな人間が登場したが、今回登場したのは有名アーティストの「ロドリゲス・部々」。

藁を使ったアート作品がNYオークションで100万ドルで落札されたのだから才能はあるのだろうが、一方でオカルトオタクであり、譲り主から受け取った工芸品をゴミ扱いするなど悪名も高いアーティスト。

ビジュアルも西洋妖怪軍団にいてもおかしくないスタイルだし、持っているハサミなんて「クロックタワーのシザーマンかよ」と思ったくらいデカい。

オカルトオタクだが、妖怪への対処法は知らなかったらしく、巨大化した化け草履に怯むロドリゲス。

ロドリゲス:「誰か、草履の返品方法を教えてくれ!」

そういう問題ではないでしょ…ww。

 

形見の草履

今回の化け草履の正体は、靴屋の店主勇夫の父の形見である藁草履が化けたもの。片方だけが形見兼店のお守りとなっていたということは、もう片方は勇夫の父が死んだ時に棺に入れられたのだろうか。

藁草履なんて数十年経てばボロボロになりそうなものだが、修繕とかメンテナンスを常に勇夫がしていたのだろうから、あの様に付喪神として変化することが出来たのだろうし、思い入れもひとしおだっただろう。

今回の話で気づかされたのは、道具は大切に扱えば百年以上もたせることも出来るが、人間はどう頑張っても百年もつかもたないかの命。はからずも人間の生命の儚さを感じてしまう話だった。

 

…そういえば子供の頃、いつもベッド代わりに寝ていたソファが捨てられた時は悲しくて泣いたっけ…。あの花柄のカバーがついたソファ、寝心地良かったんだよな。思い出したら何かしんみりしてきたよ。

 

 

さて、来週は遂に来ました妖怪大裁判!2期からずっと続く鬼太郎を語るうえでは外せないエピソード。今期の裁判の公判内容はいかに?