今更ながら今期でシーズン18、しかも初回が1999年放送ってかなり息の長いドラマだよね。
物心ついた時から放送していたドラマというのが私の中の「科捜研の女」イメージ。
今月14日のスペシャルはサスペンス味が強かったが、シーズン18初回は結構本格ミステリ色が強くて面白かった。
本格ミステリ的に良かったところ
被害者のポケットに入っていたスライドバーからギター奏者が疑われ、リードナイフが凶器に使われたことが判明するとその持ち主のオーボエ奏者が疑われ、被害者の着衣に付着していたバルブオイルからチューバ奏者が疑われ…という具合に警察音楽隊のメンバーが疑われ容疑者候補が続々と飛び出してくる展開はワクワクする。
基本1時間もののドラマは1人の人物が集中的に疑われることが多いので、ミステリ小説みたいに様々な人物が犯人たりえる展開はイイよな~と思う。
そして犯人特定の手がかりとなる「アレ」を示す手品的な手法がお見事。詳しくはネタバレになるので言わないが、ある人物に対する疑惑を示す映像の中に真犯人のミスが大胆にも示されている。よく手品師が観客に片方の手を注目させている時に、もう一方の手でタネを仕掛けるという手法をやるが、今回のドラマでは正にその手法が用いられている。
そして横溝正史好きならわかるアレ、(一応伏せ字)楽器のケースに死体を入れる(伏せ字ここまで)というネタがあったのも個人的に刺さった。実際はドラマのように出来たとしても重みで破れるリスクもあるだろうが、そこはフィクションということで。
ちなみに、Twitterの吹奏楽経験者から色々とツッコミがあったようだが(↓)未経験の私には全然違和感がなかった。
#科捜研の女 season18 警察音楽隊の楽器が凶器の殺人事件に吹奏楽経験者たちのツッコミの嵐 - Togetter
でもよくよく見直すと、チューバを持ちながら物を探したり(「楽器を置いて探したら?落として傷つくよ?」と思った)、犯人が1時間の間にあれだけの隠蔽工作を行ったりと、やはりツッコミどころはあったなと実感。