タリホーです。

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オリジナル展開に一抹の不安…「探偵が早すぎる」6話視聴

ドラマも後半戦に突入した模様ですが、今回はドラマオリジナル回でした。

今回は刺客からいかにして一華を守るか、千曲川が如何にして刺客の奸計を見抜くか、という趣向はあったものの、全体的には話の構成そのものに仕掛けがあった回だと思います。

 

(以下ドラマのネタバレ)

 

今回は、千曲川が亜謄陀側の刺客によって誘拐・監禁されている間に、朱鳥側の刺客が一華を狙うことになり、橋田は代理で城之内翼に保護を依頼する…という風に視聴者に思わせて、実は違っていたという形式のものであり、殺害方法自体は一酸化炭素中毒・屋上からの転落という具合に陳腐なものでした。

 

つまり、視聴者には

千曲川の誘拐犯→亜謄陀側の刺客

女の刺客→朱鳥側の刺客

城之内翼→一華の保護

と思わせておいて実際は、

千曲川の誘拐犯→いない(千曲川による偽装)

女の刺客→亜謄陀側の刺客

城之内翼→朱鳥側の刺客

という演出のトリックが今回のメインだったように思えます。

 

ただ、原作既読の方ならご承知のように、城之内翼はドラマオリジナルキャラなので、彼の配置に何かしらの意図があるというのはメタ的な視点で考えれば予想が出来たでしょうし、事実Twitterでは城之内が刺客サイドになるのでは?と予想していた方がいました。

また、千曲川が気づいたサビオ・誕生石の手がかりも今回はかなりわかりやすかったのではないでしょうか。(方言ネタはドラマ「99.9」の脚本を担当をした宇田学さんらしいなと感じましたね)

 

オリジナル展開は構わないが…

さて、6話終盤で千曲川の「トリック返し」により城之内が重傷を負ったせいで、かねてから城之内に好意を抱いていた一華は千曲川を非難し、その関係にも亀裂が入りました。そして次週放送の7話では、「早すぎる探偵」千曲川の過去と新たなる刺客の襲来が見所となるようです。

ただ、今週・来週と続いてオリジナル回が続いており、失踪した貴人の存在や来週7話に登場する舞輝斗によって、原作の山場である四十九日法要での怒涛の暗殺計画がかなり簡略化されてしまうのでは…という危惧があります。

オリジナル展開はドラマならではの面白さがあって良いとは思うのですが、原作のドラマ化である以上、原作キャラの存在を大切にしてほしいと思います。ましてや、『探偵が早すぎる』は悪役である大陀羅一族のキャラの濃さ・存在感もウリの一つなので、あまり原作とかけ離れたキャラの登場はちょっと…というのが私の正直な意見です。