読売テレビで深夜2時過ぎに放送していた、間宮さん出演の映画「トリガール!」を観てしまい、ただでさえ貴重な睡眠時間を削る愚挙を犯した今日、ようやく『水木しげるのラバウル戦記』を読了した。
実を言うと、水木先生の戦記ものを真剣に最初から最後まで読んだのは、本書と『総員玉砕せよ!』の二冊だけ。その『総員玉砕せよ!』にしても先週13日に読了したばかりである。
きっかけは鬼太郎6期
先日12日に放送されたゲゲゲの鬼太郎第6期20話「妖花の記憶」を覚えているだろうか。その中で、犬山まなが今回の一件を通じて戦争への関心を持ち、自由研究のテーマとして調べる場面があったと思うが、そのシーンで映っている絵が水木先生の描いた「ラバウル戦記」なのだ。
水木先生の絵をアニメ本編に用いる等、原作リスペクトを感じさせる6期に触発されて今回この二冊を読んだ次第である。
ざっくり感想(ちょっぴりネタバレ)
個人的な意見だが、戦争というと爆撃や銃撃による死というイメージが強い。現に広島・長崎では原爆によって膨大な死者・被爆者が出ているから、やはり戦争による死と言えば、爆弾や銃のイメージが先行してしまう。
しかし、今回水木先生の体験記を読むと、予想もつかない死があったことがわかる。マラリアや負傷による衰弱死・病死は想定内だったが、(一応伏せ字)河にいるワニに喰われて死亡、魚を捕まえて口にくわえたら魚が喉の奥に入って窒息死(ここまで)という具合に、普通に人生を送っていたら絶対あり得ないような死に方をしている人もいたことに驚いた。