タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

ゲゲゲの鬼太郎(6期)第36話「日本全妖怪化計画」、第37話「決戦!!バックベアード」視聴

遂に西洋妖怪編完結。

アニメの感想の前に、先日届いたサントラのことを少々。

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』 オリジナル・サウンドトラック

 

収録曲は36曲(アバンタイトル、OP・EDテーマ含む)。狸軍団・妖怪獣との戦いで用いられた「妖怪獣」「妖怪大戦」、西洋妖怪編のテーマ曲である「バックベアード」「西洋妖怪襲来」は安定のカッコよさ。

ただ、収録漏れの曲もあり、河童が働く場面で流れた曲や輪入道との戦闘で流れた曲、妖花を探しに蛤船で南下する場面で流れた曲、西洋妖怪編の序盤でアニエスが城から逃げる場面で流れた曲が無かったのが残念かな。5期みたいにパート2として発売してくれないかしら…。

 

ブリガドーン発動…調布血戦!

先週と今週は調布での一大血戦。調布に現れた指輪を拾った犬山まなに襲い掛かるバックベアード軍団とそれを阻止しようとする鬼太郎たち。

結局指輪はアデルの手に渡り、ブリガドーンが発動されてしまう…というのが大まかな流れ。

魔女の家名を重んじるアデルも彼女なりに妹のことを考えていたようで、自らがブリガドーンのコアになろうとしたが、ベアードがそれを許すはずもなくアニエスはコアとなる。アデルも鬼太郎も満身創痍の状態。ブリガドーンが発動し、次々と妖怪化していく人間。

そんな絶体絶命の状況を打破したのはやはりまな。

アニエスのキスによって妖怪化を免れたまなはアデルから鬼太郎の妖力を復活させる魔法石を託される。更にブリガドーンを止めるため、アニエスの元へ連れて行ってくれと頼まれるまな。

改めて見ると一介の女子中学生には荷が重すぎるのだが、ヒロイン補正でクリアしてしまう。まぁここでやられちゃったら名無しの企みもおじゃんだからね。

 

バックベアード人間態

これまでも今期の西洋妖怪編は斬新な趣向だと言ってきたが、ここに来てまたまた斬新な趣向。指鉄砲でアッサリ撃破されたと思ったら、ムキムキの人間態で鬼太郎に襲い掛かってきた。

そういえば今期のベアードは異空間の裂け目から現れる眼という設定のため、5期の様に触手を用いた攻撃が出来ない。それ故の人間態なのだろうが、あの姿で極太の光線を出していると「これ鬼太郎アニメだよね?ドラゴンボールじゃないよね?」と思った。

 

西洋妖怪編 総評

良くも悪くも鬼太郎らしくなかった、という一言で締められるかな。

西洋妖怪と日本妖怪というこれまでの二極的な戦いの中にアニエス・アデル姉妹という運命に抗う者と運命から逃れられず懊悩する者が描かれ、更に異分子であるアニエスを巡る日本妖怪同士の内輪揉めも描いた。難民問題やヘイトスピーチといった社会問題と絡めた点もこれまでのシリーズになかった良さがあった。

 

ただ、褒められない点もいくつかある。一つは西洋妖怪軍団に関して。序盤こそ狼男やフランケンが先陣をきって活躍したものの、後半魔女姉妹とベアードに尺を費やされたせいか存在感が薄くなってしまった。特にフランケンは戦闘面であまり強いと感じなかったし、マッドサイエンティストぶりも活かせてなかったのではないだろうか。狼男に至っては序盤の無敵ぶりが凄かっただけにその落差もひとしおである。

カミーラはねずみ男との絡みや猫娘との応酬もあったからまぁまぁ存在感はあったが、上記の二方はもう少し活躍して欲しかった。今回の戦いで退治された訳ではないから今後逆襲という形で登場するかもしれないので期待しよう。

もう一つは話の構成上仕方なかった部分はあるとはいえ、西洋妖怪編というには西洋妖怪があまり登場していない点。27~37話全てを西洋妖怪との戦いにあてた訳でもなく、登場した西洋妖怪もベアード軍団の5体と悪魔2体だけなので(アニエスとマレーシアの妖怪は除く)、正直名前負けしている感が強い。4期の妖怪王ぬらりひょん編の方がもっと西洋妖怪が出ていたぞ。だから私的には西洋妖怪編というよりバックベアードという名の方が相応しい気がした。

あとは今期における悪魔の扱いだろうか。悪魔ブエルはまだしも悪魔ベリアルの扱いに関してはシリーズ最悪と言わざるを得ない。あれだったら西洋妖怪編に絡ませる必要はなかった。別の形で登場させた方がまだ良かったように思う。せめてもの望みは撤退した悪魔ブエルだ。彼が悪魔軍団を召喚する回が来ることを期待するしかない!

 

 

名無しが3つ目の印を刻み、来年からは4つ目(陰陽五行に従えば、土の次は金だろう)の印に向かって色々事件が起こるのだろうが、それにしても名無しの変態性が今まで以上だったな。遂に足ペロペロしちゃったか。

そして2019年最初のゲスト妖怪は火車。予告のノリノリな鬼太郎は原作ファンなら勿論わかりますよね?