タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

「探偵が早すぎる」シーズン2感想 #8(革靴みたいなチキン)

あのチキンどこで買ったのだろう。スーパーとかだと普通切り身で売るだろうし。

 

(以下、ドラマのネタバレあり)

 

8話感想(刺客、続々)

今回は引き続き黒幕編の物語となるが、前回の小火騒ぎと2話で順三郎が仕掛けたトリックが原因で一華は会社の所長からあらぬ疑いをかけられ、自主休職という形で一旦会社を去る羽目になる。正直何故会社は今まであの千曲川をスルーしてきて今頃になって問題視したのかとツッコミたいのだが、これも後で言及する刺客の仕業っぽいので一応説明がつくようにはなっているみたいだ。

葉子が襲われたことによって、失踪中の父・宗太の黒幕疑惑が浮上。海外企業から賄賂を受け取り、新事業を立ち上げようとしていた事実も発覚したので彼も怪しいのだが、橋田が指摘したように、わざわざ失踪して遺産相続候補者を殺さずとも順当にいけば自分に遺産が渡る立場の人間のため、黒幕として断定するには微妙な所。そもそも黒幕だったら美津山四兄妹の計画が失敗したことも知っているはずだし、それがわかっているのなら、わざわざ一華を狙う必要もないはずだが…。

 

初回から怪しさ満点の宗介にしても、ダークウェブをのぞいていたり誰かと電話をしたりと不審な行動をとってはいるが、彼が黒幕というのは安直過ぎるというか意外性に欠けるので、断定しかねるが黒幕の可能性は薄いかな、という感じ。

刺客の仕業で鉛中毒にかかったのだから被害者と言えば被害者だが、前回の感想でも述べたように加害者が被害者を装うのはよくあることなので、鉛中毒でやられたという事実だけでは彼を黒幕と否定出来ない。

 

さて、今回は刺客が二人も登場したが、一人目の計画は会社を半ばクビになった一華が失望のあまり自殺したと見せかけるため、彼女が外出中に家に侵入し、帰ってきた所を不意打ちで襲い首吊り自殺に見せかける…という正直トリックとは言えないシロモノ。そもそも自殺でなく他殺で首を絞められた場合、紐が喉に食い込まないよう必死に抵抗するため、首に吉川線と呼ばれる爪痕が残るから、どっちにしろあれでは自殺に偽装出来ないのよね。

 

そして二人目の刺客は、宗介のバーに清掃業者として潜り込み、ワインセラーのワインに鉛成分を混入、宗介を鉛中毒で前後不覚の状態にして炭酸水入りのペットボトルを奪い、そのペットボトルにドライアイスを入れる。これはよくペットボトル爆弾として実際に悪質なイタズラとして用いられたケースがあるが、今回はこのペットボトル爆弾を即席の銃として利用し、銃弾に500円玉を使って一華を射殺するというのが第二の刺客の計画だ。

正直言うと500円玉だと表面積が大きいから、パチンコ玉みたいに小さい玉の方が殺傷力も高そうに思うのだが、今回のトリックはこれまでと違って実行・再現が可能なため、万が一現実で今回のトリックをマネする馬鹿が出る危険を考慮して殺傷力の低い500円玉にしたのかな~と推察した。

 

一華は守られたものの、宗介は鉛中毒の影響か意識不明のまま病院送りとなり、それが原因で千曲川との契約を一華は解消する。何かシーズン1でも似たようなことで険悪ムードになった記憶があるのだが、一華は相変わらずこういう所が短絡的というか、感情的に動いてしまう性格だよな。千曲川もそこはわかっているのだろうが、何はともあれ次回で黒幕が明らかとなるため、一華や千曲川がどう動くか引き続き注目していきたい。

(個人的には大谷か葉子が黒幕だったら面白くなりそうだと思うが…)