なんか同じ局で前に依頼人のデータを消すみたいなドラマやってましたよね?
第7話あらすじ
町工場で働く若い男・影森裕介(柾木玲弥)が、自宅アパートで遺体となって見つかった。“古巣”である鑑識の応援のため臨場していた京都府警・サイバー総合事犯係の川瀬七波(堀内敬子)は、部屋の中を見て動揺! 主任の安洛一誠(佐々木蔵之介)に連絡する。
――というのも、おかしなことに影森の部屋にはパソコンやスマートフォン、財布や身分証までありとあらゆるものがなかったのだ。しかも、被害者は生前、借金をしてまで“削除代行業者”にインターネット上にある自分の情報をすべて消してほしいと依頼していたことが判明。それを聞いた安洛は、彼が自らの意志で“デジタル終活”をしていたのではと考える。
まもなく、殺された影森は高校時代から恐喝や窃盗を繰り返し、4年前、詐欺事件で実刑判決を受けていた事実が浮上する。彼にだまされて詐欺の片棒を担がされたという元仲間・酒井大悟(武田航平)は、影森は根っからの悪人だと証言。
そんな中、安洛は手を尽くして、すでに処分されていた影森のスマートフォンのGPSデータを入手。分析したところ、繁華街で飲み歩くような派手な生活を送っていた影森が、3カ月前を境に町工場に就職し、自宅と工場を往復するだけの真面目な生活に切り替えていたことがわかる。
さらに、安洛は影森が3カ月前に一度、大阪のビジネス街に足を運んでいた事実を発見。古宮山絆(福原遥)と多和田昭平(間宮祥太朗)は、大阪で働く影森の妹・瞳(松井愛莉)に会いに行くが、彼女は4年前を最後に影森とは会っていないと言い、「あの人を兄だと思ったことはない」とまで言い放つ。
スマホもパソコンもない状況は、サイバー総合事犯係にとってはまさに“最大の難事件”! 被害者が生きていた唯一の証であるGPS記録から、安洛は何を読み取り、どう真実をひも解いていくのか!?(あらすじは公式サイトより引用)
ドラマも佳境にさしかかり来月の中旬に最終回がくることが判明。つまり今回を除くと残りは2回となる。
今回の話はデジタル終活がテーマでインターネット上に残る過去の経歴を削除代行業者に借金してまで依頼した奇妙な男の物語を描いている。上記のあらすじでは難事件と書かれているが、そこは安洛のデジタル知識によって簡単に足取りがつかめてしまう。1時間ドラマなのでこの辺りの大言壮語さは仕方ないとしても、やはり被害者が突き飛ばされた衝撃で側頭部を強打し脳挫傷で死亡というのは何だかな~。まぁこれも刑事ドラマとか2時間サスペンスのお約束とでもいうべき死に方なので突っ込むだけ野暮なのかもしれないが…。
雑感
・贖罪の精神
3ヶ月前を期に真面目な生活へと転向し、過去の悪行を削除しようとしていた所から被害者に贖罪の思いがあったのだろうということは何となくわかったが、肺がんで余命いくばくもない状況というのは少し意外だったかも(あの年代でがんを患うってなかなかないことだし)。でもだからこそ、本人にとってそれが天罰であり贖罪行為につながったと思うと納得出来ると思う。
ただ闇金に借金してまで削除依頼をしていたということは下手したら返せず死亡して連帯保証人として妹に借金のツケが降りかかっていた可能性もあったかもしれないよね?それとも連帯保証人って本人が指定しない限りは肉親にツケが回ることがないのかな?そういった金融関係の法律に詳しくないのでもしわかる人がいたら教えてもらいたいものだ。
・土門さんならもっと怒られていた
この時間枠の刑事ドラマの定番で、犯人は脇役みたいな人。今回は被害者の妹・瞳の会社の同僚が犯人で、酒井と交際していたことを利用して瞳の盗撮動画をネットに流出させていたという真相。同期で社内で評価されていた瞳に対する嫉妬が原因となっているが、多和田は瞳も兄の悪行で酷い中傷を受け、50社以上も面接を受けて落ちていたことを明かし、犯人の行いを諭す形で糾弾していた。
昨日見られなかったIPを録画視聴。取り調べ室の下りの多和田は諭すような静かな感じで犯人の邪な思いを糾弾してたけど、科捜研の土門さんだったら声を荒げるだろうな~とそんなことを思っておりました。
— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) 2021年8月27日
同じ京都府警を舞台にしているため、どうしても「科捜研の女」がちらついてしまうが、今回は特に取り調べの場面がよく出て来たため土門さんが頭に浮かんで「土門さんなら机バンって叩いてもっとキツく責めてただろうな~」と思った。
・安洛の役割
7話になってから言うのもアレだが、安洛は最後の下りでこじれた親子関係とか兄妹関係を修復する役割を果たしており、これが本作の物語における定番の型となっている。これは安洛の過去とも関係しているため特段違和感がないものの、本人の過去が明かされないまま出し惜しみした状態で最終章に移るためそこがちょっともどかしい。それだけ引っ張る意味があるネタであってほしいが。
ところで話は変わるが、安洛の警視庁への引き抜きのため内偵調査をし、古宮山が彼にとっての弱みではないかと最終報告をした多和田だが、多和田自身はこの引き抜きについてどう思っているのか気になる所。単純に駒として内偵をしているのか、個人的に何かしら思っていることがあるのか。間宮さんのファンとしては何かしらは思っていてほしいかな。単純に駒でした、だったら勿体ないもの。