タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

「#好きな邦画とりあえず9本」挙げてみた

いざ考えるとパッと出てこないもので、10分くらい考えた結果がこちら。出来るだけ出演者の重複は避け、ジャンルも偏りすぎないようにしたら以上の9本になった。(映画通ではないので、かなりエンタメ寄り)

 

大誘拐

大誘拐 RAINBOW KIDS [DVD]

嶋田久作さんって強面の印象があったのだけど、そんな印象を瓦解させてくれたのがこの作品。この作品に出演している人のほとんどが鬼籍に入っている点も含めて郷愁を感じさせる。上品な老婦人を演じられる女優さんは今でもいるけれど基本的にスラっとしていて、「田舎に住んでいるちんまりとした老婦人」感が出せる人はもういないんじゃないかな。この間、富司純子さんでリメイクされたけど、原作を読んだ時は市原悦子さんでリメイクして欲しいと思っていた。今となっては叶わぬ夢だが。

 

悪魔の手毬唄

悪魔の手毬唄[東宝DVD名作セレクション]

石坂金田一の中から一作選べと言われたら、デビュー作の「犬神家の一族」よりも「悪魔の手毬唄」を選ぶ。気を引き締めないで観たら、絶対泣く。もうそれ位に感動するんだよこれは。あと、常田富士男さん演じる辰蔵が死体を発見した時のリアクションには毎回笑ってしまう。っていうか何気に「悪魔の手毬唄」映像化作品に出てくる辰蔵の中で一番好きなのが常田さん演じる辰蔵なんだよな。

 

全員死刑

全員死刑【DVD】

間宮さん出演作、「ライチ☆光クラブ」や「殺さない彼と死なない彼女」も候補に入っていたが、やはり初主演作を推そうと思った。確か旧・京都みなみ会館で観たんだよな~。今まで映画は両親と一緒に観てきたが、この「全員死刑」で初めて一人で映画を観る体験をしたのは良い想い出。割とえげつないことやっているけどタカノリは真っ当だと思うんだ。生まれてくる家を間違えただけなんだアイツは。やったことは許されないけど、思わず同情してしまう所もある、ただ胸糞悪いだけの映画じゃない。あと間宮さんのファンとしては「喘ぐ」場面で反応してしまう♡。

 

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 スタンダード・エディション [DVD]

「邦キチ!映子さん」でも紹介された一作。作風としては正に日本のB級映画らしいキャスティングで、原作ファンとして「これは許せない」派もいると思うのだけど、私はやっぱりこの映画が好き。(そもそも鬼太郎を原作通り実写化させるのは、仮に子役を使ったとしても100%無理だと思っているから!!)第一作目の方は「天狐」と「妖怪大裁判」をがっちゃんこさせた脚本で、割と子供向けなテイストだったが、こちらはシリアス路線でモブ妖怪もホラー寄りのデザインになっている。佐野史郎さん演じる蛇骨婆の怪演っぷりも素晴らしいし、ガシャドクロが動く場面が観られるだけでも儲けものだと思っている。

 

TRICK劇場版」

トリック -劇場版- 超完全版 [DVD]

私の「ミステリ映画」の人生初体験はこれなんじゃないかなあ。厳密に言うと小学生の時テレビで観た「犬神家の一族」(リメイク版)だけど、その当時はミステリ映画として観てなかったからノーカン。後年どんどんギャグの割合が増していくなかで、まだシリアスみがあって、山田里見が金の亡者になる途上の頃の話。そういえば、当時映画館で売っていたグッズって何があったのだろうね?泣き鬼・笑い鬼のキーホルダーとかもしあったら欲しかった。

 

妖怪大戦争」(2005年版)

妖怪大戦争【特典DVD付3枚組】 [Blu-ray]

大映版「妖怪大戦争」や水木先生によってコミカライズされたものと異なり、一部を除いて大多数の妖怪が戦争していないというまさかのシナリオ。多分これを観たほとんどの方は「戦争してないのに『妖怪大戦争』ってタイトル詐欺じゃねーか!」って思いで低評価をつけるのだろうが、私は「あ、私たちは人間のアタマで考えすぎているのかも」と、何だか価値観を改めさせられた気分だった。妖怪にまで協調性や敵討ちの精神を求めるのはお門違いだったのだ。まぁそんな難しいことを考えなくても水木先生が出演しているだけで十分お宝な作品なのです。

 

姑獲鳥の夏

姑獲鳥の夏 [DVD]

この次の「魍魎の匣」は何だコレって感じになってしまったが、始まりとなるこの作品はかなり原作準拠で面白かったんだよな。いしだあゆみさん演じる久遠寺菊乃の叫び声が耳に残る。まさか闇営業で懊悩するとはこの当時思わなかった宮迫さんが木場の旦那として出演。っていうか、よくよくキャストを見るとレギュラー陣のほとんどが原作のビジュアルと離れているな。あ、田中麗奈さんの中禅寺敦子は近かったよ。

 

平成狸合戦ぽんぽこ

平成狸合戦ぽんぽこ [DVD]

私が生まれて初めて観た映画は「千と千尋の神隠し」で、当然推すべきはそっちだけど、敢えてこっちを。タイトルに平成と付いているからこの映画もまた「大誘拐」と同様、郷愁を感じる映画になったな~と、しみじみ思うのだ。ゲゲゲの鬼太郎に出て来る狸軍団と違って世知辛さとか生死といった人生の流れを感じさせるのも良い。妖怪パレードはもう言うことなしです。

 

テルマエ・ロマエ

テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]

一瞬「ハンサム☆スーツ」にしようか迷ったけど、テレビで放送されたらリアタイ視聴するのはどっち?って聞かれたらテルマエ・ロマエ。主演の阿部寛さんも良いけど、いか八朗さんがいい味出してる。映画通じゃないから偉そうに言ったらダメだけど、老人を魅力的に描く作品は名作が多い気がする。話は反れるが、顔の濃さといい、ギャグ・シリアス両方いけることといい、間宮さんって「ポスト・阿部寛」の素養を十分満たしているような気がするんだよね。今後どこかで共演とかしてくれたら良いのにな。