2年目、新章「地獄の四将編」が開幕。
色々言いたいことはあるが、まずは今回先陣を切った鵺から触れていこう。
鵺
日本に伝わる妖怪の中でも歴史の古い部類に属するのがこの鵺。黒雲と共に不気味な鳴き声を発し、聞いた者を病気にするという伝承からもわかるように、鵺は人間に災厄をもたらす妖怪として忌み嫌われた存在である。
原作には登場しないがアニメ5期ではこの伝承を逆手にとって、鵺を平安京を守ったヒーローとして仕立て上げている。鬼太郎がタイムスリップして妖怪退治をするという異色の展開も見逃せない快作なので未見の方は是非。
そして今期は伝承のまま、悪い妖怪として描かれている。しかも今期は単なる悪妖怪ではなく「大逆の四将」と称される極悪妖怪の一体に数えられており、物語で大きな役割を果たす（であろう）妖怪となっている。
この大逆の四将という呼称、大逆というからには何かしらの大罪を犯した妖怪ということだろうが、新章のタイトルから察するに地獄の乗っ取りでも企んだのだろうか…？
原作でもアニメ5期でも西洋妖怪が地獄の力を悪用しようとした前例があるだけに、この予想は的外れではないと思うのだが、どうだろうか。
そして四将というからには残りの三体の妖怪が何者なのかが気になる所。鵺に匹敵する妖怪といったら、それこそ土蜘蛛・酒呑童子・大百足レベルの妖怪じゃないと釣り合いがとれない気がするが…。
因みに、鵺が下僕として飼っているトラツグミは実在する鳥であり、またの名をヌエドリと呼ぶ。横溝正史原作の映画「悪霊島」のキャッチコピーにもなった「鵺の鳴く夜は恐ろしい…」にも関係がある鳥なので、横溝正史ファンとして原作の『悪霊島』も読んでもらいたい。
敵か味方か…新キャラ、石動零
今回から新たに参戦する新キャラとして登場した石動零。他視聴者の例に漏れず、私もあの展開は流石に「地獄先生ぬ～べ～」だよな、と思ったｗｗ。
地獄の四将編関連ワード「鬼道衆」
— タリホー (@sshorii10281) 2019年4月7日
千年もの昔から葛城山にすむ霊能者集団で、妖怪狩りのエキスパート。
術により妖怪の力を無力化し、六尺棒でさんざんに打ち付ける。鬼道衆の中には絵馬に妖怪の力を封じ込めて、釘を刺して殺すという強敵もいる。 pic.twitter.com/tbHEVFRliA
劇中で本人が言っていたが、石動は鬼道衆の人間。殺した妖怪の命を取り込み自身の能力にする術がある模様。人間に害をなす妖怪を憎み、鬼太郎の鵺退治にも横槍を入れて来た。次週以降彼の目的が徐々に明らかになるだろうが、Twitterの妖怪クラスタの皆さんは彼の能力で大喜利・ネタをしていて何とも微笑ましいと思った次第。
石動が火間虫入道なんか取り込んだ暁には、本来の目的を忘れてダラけてしまうのだろうな、きっと。
不憫な「むじな」
鵺に脅され陽動として利用された挙句、石動に殺されてしまった「むじな」。何とも不憫な扱いを受けた訳だが、原作クラスタの一人として気になるのが、
「ここでむじなを使ったら折りたたみ入道の回は一体どうなるの？え、やらないの？」
という件。
それにしても、ここでむじなを出すと折りたたみ入道は一体どうなっちゃうの…。#ゲゲゲの鬼太郎
— タリホー (@sshorii10281) 2019年4月7日
実はむじなは原作「おりたたみ入道」に登場する妖怪。この原作はねずみ男の人柄を知る上で欠かせないエピソードでもあるが、今回このような形でむじなが登場し、殺られたという事は折りたたみ入道のエピソード自体が6期でやらない可能性が浮上した訳であり、原作クラスタとして少々不安なのである。
まぁ、むじながいなくても折りたたみ入道を登場させるやり方はいくらでもあると思うが、それはそれでちょっと寂しいんだよね。しかも最後に登場したのが4期だから、かれこれ20年以上もブランクがある訳であって、ここで登場がないと次またテレビで観れる確率は一層低くなるし…。7期があるとは限らないからね…。
猫娘の復活
消滅から奇跡の復活を果たした猫娘。幼児化も時間が経てば元通りになるようで何より。でも記憶が戻った暁には間違いなく本人にとって黒歴史となるだろう…ｗｗ。
49話でサラっと鬼太郎が閻魔大王に頼んで復活させてもらったと言っていたが、特殊な事情があるとはいえ、あの閻魔大王が死者をそんなに簡単に復活させる訳がないだろう。
この辺りの事情は来週の51話で明らかとなるだろうから、来週を待とう。
