視聴序盤「あ~、久しぶりの鬼太郎だ~♪」
視聴後「え、ち ょ っ と 待 っ て…!?」
姑獲鳥
47話ゲスト妖怪「姑獲鳥」
— タリホー (@sshorii10281) March 17, 2019
原作「姑獲鳥」に登場。巨大な鳥の姿をした妖怪。人間の赤子をさらって自分の子供にする。夜干ししている布団に足跡をつけるのが趣味で、その布団で寝た子供は必ずおねしょをする。自動車のヘッドライトの様な眼光、溶岩の様な糞で攻撃する。火が弱点。#ゲゲゲの鬼太郎 pic.twitter.com/1SbOJPcQmJ
アニメでは1・3・4・5期に登場。姑獲鳥石という石像に封印された妖怪で、ねずみ男が封印を解いたことから、赤子を次々とさらっていく妖怪として描かれるのが各期に共通する。
姑獲鳥(こかくちょう)は元々中国に伝わる伝承上の鳥だが、それが日本の産女(うぶめ)とどう関係しているのか、どういう妖怪なのかは京極夏彦の『姑獲鳥の夏』を読めばわかることなので、今回は割愛(姑獲鳥がメインでもないしね今回は)。
(以下、47話のネタバレあり)
予想外の展開
①姑獲鳥が封印されない
封印がテンプレだった姑獲鳥がゲゲゲの森にいるのも珍しい。#ゲゲゲの鬼太郎
— タリホー (@sshorii10281) March 17, 2019
今回の姑獲鳥は終盤のアレに発展するまでのきっかけ、つまり起承転結のうち起承を担う役割を果たさなければならなかったため、これまでのように鬼太郎に退治されて封印される原作通りの展開はなく、幼児誘拐の濡れ衣を着せられる羽目に。
確かに赤子をさらう姑獲鳥が実在したら、育児放棄して赤子をわざと姑獲鳥にさらわせようとする親が出て来そうだし、今回のように浮気にかまけて赤子を放置した挙句、重体に陥らせた罪を妖怪のせいにしてしまえるのだからね。6期の「人間の闇」ここにあり。
そういえば、妖怪ウォッチの歌詞に「妖怪のせいなのね そうなのね」ってあったけど、妖怪からしてみたら、何でも妖怪のせいにされたらたまったもんじゃないよな。道でつまづいたとか、くしゃみが止まらない、程度のことなら良いけど。
②え、猫娘…?
Twitterでも今回は衝撃の展開が待ち受けると宣伝していたが、まさか猫娘がまなの手にかかってやられてしまうとは。
スイーツ食べたり一緒に旅行に行った仲なのに、こんな破局があるなんて…。
この展開のためにまなと猫姉さんの関係が育まれたと思うと辛ぇ。#ゲゲゲの鬼太郎
— タリホー (@sshorii10281) March 17, 2019
3期のヒロインのユメコちゃんと猫娘が友人兼ライバルの関係だっただけに、今期の「猫姉さん」という呼称で猫娘を姉貴的存在として尊敬するヒロインというのは新しいな~と2話の時は思ってたが、あの時点で脚本は今回の展開を考えてたのだろうか。
いずれにせよ、長期アニメとして1年をかけてじっくりとまなと猫娘の関係を育み、妖怪の魂に関する描写を毎度描いてきたからこその衝撃。これまでのどこか予定調和な構成をぶっ壊す展開。いよいよ先が読めなくなってきたぞ。
これがね、鬼太郎だったらそこまで衝撃じゃなかったのよ。原作でもアニメでもゲームでも鬼太郎は再起不能かと思われる程酷い目に遭ってきているし、主人公だから不在になるわけはないとメタ的に考えてしまうからね。でも猫娘は違う。もともとレギュラーとして原作初期からいたわけではないから、必ず毎話登場させなければならないキャラクターではないし(猫娘ファンには悪いが…)、6期のレギュラーメンバーの扱いを見れば話の展開によっては当分登場しないかもしれない、と思ってしまう。ゆえに、今後猫娘がどうなるのか凄く気になって仕方ないのだ。
6期鬼太郎とPS2「異聞妖怪奇譚」
6期鬼太郎はSNSやネットを通じて人間と妖怪の間に起こる事件がいくつかあった。くびれ鬼の呪いのアプリ、小豆連合のU-Tuber デビュー、そして今回のオメガトークの様な直接的なものもあれば、輪入道やのっぺらぼうの回の様に、間接的にSNSが事件に関係することもあった。
そんな話を見て思い出したのが、2003年に「水木しげる先生生誕80周年記念作品」としてKONAMIから発売されたゲーム「ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪奇譚」である。
SRPG形式で敵の妖怪とバトルを繰り広げるこのゲーム、ざっくり言うと、携帯電話やインターネットが人間のみならず妖怪にまで広まった社会を舞台に、その影で人間と妖怪を混乱に陥れる“大妖怪”が暗躍する物語だ。
その大妖怪の名が「ギーガ」というのだが、どのような妖怪で、どんな能力を持っているのか。詳しくはゲームをプレイしていただきたい…と言いたいが、ゲームソフト自体入手が容易ではないのでプレイ動画を検索して見てもらうのが手っ取り早い。※
(いや、正直プレイして欲しいんだよ。これは鬼太郎ファンならプレイすべき神ゲームだもの…)
このギーガ、最終話となるパートで以下の様な台詞を吐く。
「ぐぐぐ…覚えておけ…私のような妖怪は…いずれ…また現れる」
「時代は…変わるのだ…お前達のようなアナクロな妖怪では…そのうち私の様な新妖怪に太刀打ちできなくなる。素直に…ここでやられておけばよかったものを…」
私には、 ギーガが捨て台詞として放った“新妖怪”が、今現在6期鬼太郎で暗躍している名無しのように思われてならない。6期のシリーズ構成である大野木氏がこのゲームのシナリオを知っていたのかはわからないが、名無しの掴みどころのない印象やアプリ・SNSで人間を操る所などはギーガの性質を継承した感じがする。
※プレイ動画を見るのが面倒なアナタは以下のネタバレ文を自己責任で参照してね。
大妖怪ギーガは(一応伏せ字)インターネットに渦巻く人間の想念が生み出した妖怪。とある西洋妖怪がネット端末に触れたところ、インターネットにいたギーガに意識を乗っ取られてしまった。その結果、現実の世界にまで影響を及ぼす力を持つ妖怪となり、情報を操って人間・妖怪を支配・混乱させた。(伏せ字ここまで)
新章突入
もうネットで情報が解禁されているけど、4月から新章「地獄の四将編」が始まるとのこと。
四月から新章で、来週含めて3回で名無しとの決着をつけるから、名無しが大元締め的な黒幕ではなく、新章につながる地獄からの使い魔(いわゆる「式神」的なものというか)という可能性が大だろうな。#ゲゲゲの鬼太郎
— タリホー (@sshorii10281) March 8, 2019
今回猫娘がやられてしまったが、猫娘の死が新章に関係するかもしれないという意見もチラホラ見えた。公式HPで鬼太郎が鏡爺と何かを探すみたいだが、もしかすると猫娘やまな母が甦る方法を探すのかも…。
だが、今の問題は来週の展開だ!早く来週になれ!