タリホーです。

趣味を中心とした話題に触れていく所存(本格ミステリ・鬼太郎 etc.)

間宮祥太朗が私の魂に刺さった件

今まで書こう書こうと思っていながらなかなか着手出来なかった話。

 

勿論仕事が忙しいから書けなかったのだが、これまで当ブログやTwitterであまり詳しく書いてこなかったジャンルゆえどういう風に書いていこうか迷っていた上に、「現実にいる人物のことを語る=自分自身の性癖を晒す」という一種の抵抗感があったため先延ばしにしていた。

でもそんな抵抗感より「書きたい」という欲求がいよいよ強くなってきたし、正月休みなので良い機会だと思った。

 

余計な前置きを付けてしまったが、要は「とある男性(タリホー)が間宮祥太朗という俳優にハマってしまった話」をこれから書こうという訳である。

 

初見は「いかつい」印象

最初に彼を認知したのは日テレのドラマのHPか彼が所属する事務所のHPだったと思うが、その時のアーティスト写真を見た感じは「いかつい」「顔に圧がある」「野性味」という様なイメージ。

あ、これは現在のアーティスト写真ではなくその前の写真のこと。今は白シャツ姿の清廉なイケメンって写りだけど、その前の写真は「顔!」という具合に顔面を強調した写真だったから性癖にも刺さらなかったし、何より彼がどういうキャラクターなのか、どういう役を演じているのか全然知らなかったので、格別興味が湧くこともなかった。

 

彼の演技を初めてみたのが「金田一少年の事件簿neo」の3・4話「鬼火島殺人事件」。でもここでの役は自殺未遂で植物人間となった青年役なので、当然彼の魅力に気づくことなくスルー。

(今思えば何故にこの役を彼にさせたのかと制作陣に問いただしたい。あれ絶対いじめっ子側の千葉雄大さんとチェンジした方がしっくり来ていたと思うのだが、知名度的な問題であの役が割り振られたのだろうかね…?)

 

彼の魅力に気づく発端になったのは「ニーチェ先生」。この時になってようやく彼の声をマトモに聴いたのだが、いや~、イイ声してはる…

特に般若心経を読経する下りの声の良さは特出しているなと思った訳であり、ドラマも面白かったのでDVDも購入した。そのDVDの特典で座談会の映像があるが、そこで佐藤二朗さんが彼の眼を「吸い込まれそうな眼をしている」と表現していた。

 

そう、間宮さんを語る上でやはり眼と声は外せない。写真や映像とかで見ている分には素敵だと思うレベルかもしれないが、多分これ本人と直視した暁には魅入られて魂持ってかれてしまうのではないだろうか…。それ位彼の眼には独特の魔力があると思うのだ。さしずめ魔猫の眼と言うべきか。

更に言えば、全体的には男性的な見た目なのだが、眼や口といった一部のパーツは女性的であり、そこに彼特有の妖艶さを感じる。「ライチ☆光クラブ」はそんな彼の妖艶なビジュアルが最大限に活かされているのでオススメだ(グロいけど)。

 

まさかの〇〇役

さぁ、ビジュアルで興味を持つと次に気になるのが彼の前歴やこれまで演じた役。

Wikipediaや動画サイトを色々漁ったが、そんな中で気になったのが「戦国鍋TV」という番組。戦国時代を中心とした歴史人物をアイドル・ミュージシャン等に置き換え、楽しみながら歴史が学べるようバラエティ仕立てにした番組なのだが、ここで彼が演じているのがA〇B48を連想させるアイドルグループのメンバーと、これまたX J〇PANを連想させるロックミュージシャン。

うん、ロックミュージシャンの方はわかる。初見のいかつい印象にもマッチしてるしね。でもまさかアイドルを演じていたとは!これはちょっと意表を突かれた。

どういう役を演じているかは動画サイトを漁って見ていただければわかるが、これがなかなかにコミカル。特にロックミュージシャンの方は見た目はバリバリに尖っているのに発言が間抜けな上に要所要所で素の笑いを見せてくるので凄く愛らしいんだよなコレが。

先述した「ニーチェ先生」で間宮さんのコメディアンとしての才能が開花したのかもしれないが、その萌芽は「戦国鍋TV」で育まれたと言って過言ではないだろう。そして私はここで不覚にも彼に対してギャップ萌えしてしまった。

 

悪役としての華

一般的に今をときめくイケメン俳優は二枚目やヒーローを演じている印象が強く、現に映画「帝一の國」ではメインとなるイケメン俳優6人のうち4人が戦隊モノや仮面ライダーといったヒーロー役を経験している。

勿論(と言うと語弊があるが)間宮さんはこの4人に含まれていない。

いや、むしろ彼は悪役を演じている方が多い気がする

例を挙げるなら、

 

・行きずりの女性を焼き殺す男(女秘匿捜査官 原麻希 アゲハ)

・自分の家族を殺して氷漬けにする狂人(ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 第2・3話)

・スーパーマンのスーツを悪用した強盗犯(スーパーサラリーマン左江内氏 第7話)

・残りHPが1の盗賊(勇者ヨシヒコと導かれし七人 第6話)

・爆弾テロを起こす首領の部下(スペシャルドラマ必殺仕事人)

・金貸し一家を皆殺しにして死刑判決を受けたヤクザ一家の次男(全員死刑

・制御不能で凶暴な“怪物”(闇金ウシジマくん ザ・ファイナル)

 

改めて見ると結構バラエティ豊かな悪役を演じてきているな。コミカルな悪役・同情の余地もない凶悪な悪役・境遇の不憫さに哀れみを感じてしまう悪役。これはちょっとした悪役の見本市である。

それにしてもである、今活躍している若手俳優でここまで悪役(しかもかなり特殊な)経験が豊富な人って恐らく彼だけではないだろうか。

そしてここまで悪役が集中しているということは、それだけ彼が演じる悪役が魅力的でありチープにはならないと起用する側も信頼を置いているということなのだろう。

先述したアイドル・ロックミュージシャンの様な愛らしさも素敵だが、彼の真骨頂は悪役にあり。今後も華のある悪役を期待したい。と言うか、観たい。

 

タリホー、遂に写真集を買う

これまで写真集とは無縁だった私が、一昨年遂に手を出してしまった。

二冊まとめて購入し、第一弾の『未熟者』と第二弾の『GREENHORN』を見比べて気づいたが、『未熟者』の間宮さんはちょっと幼さが残っているのだ。勿論『GREENHORN』の彼も凄く魅力的なのだが『未熟者』の彼は大人になりきっていない者が放つ美がある。

時間と共に失われていく美を封じ込めることが出来るのが写真集の魅力だと発見してしまった私。こんなの当たり前のことなのだろうがね。

巻末に載っていたインタビューも読んだが、情熱的な面がありながらも、自分を含めて周りを俯瞰的・客観的に見るどこか冷めた面もあり、内面部分も大変興味深いと思った。

 外面だけならいずれ興味も限界がくる。また、内面が良くてもそこに魅かれるものが無ければ興味は湧かない。

では何をもって興味を持ち魅かれるのか。正直言うと、自分に無いものを持っているだけならここまで魅かれなかった。彼に魅かれる最大の理由を自分なりに考えた結果、それは彼が悪を演じる真摯な姿勢にあるのではないだろうか?と思う。

先述した通り、彼は様々な悪を演じた。悪役にも色々あるが、凶悪な役は共感性に乏しく、その行為には理解しがたい部分がある。私たちは理解不能な悪者に対して「イカレている」と一蹴するが、当然彼らには彼らなりの理屈や論理があるだろうし、生まれた環境や人生観も影響しているだろう。

しかしだ、(私の偏見があるかもしれないが)ドラマ・映画で描かれる悪は時折それをテーマとする作品において余りにも表層的に過ぎるようなものがあり、役者もどこまで悪に向き合えているのか懐疑的になる作品もあった。

そんな思いが心の片隅にあった中で、間宮さんの悪役としての演技を見た。買いかぶっている部分もあるかもしれないが、彼の演技の中には悪を理解しようとする心意気がある。特に「全員死刑」はその真骨頂と言える作品である。初主演作に実在の事件をモデルにした作品を、しかも死刑囚となったヤクザ一家の次男を演じるのだ。そんな人間を演じるにはそれ相応の覚悟がいるだろうし、一般市井の人間には到底理解出来ないような世界を演じなければならない。非難・バッシングもあるかもしれない。役者としてこんなリスクだらけの作品を初主演作として選び、そこで繰り広げられる悪行を(制作陣と共に)解釈・理解しようとした彼を私はずっと応援していきたいと思ったのだ。

あ、言っておくがこれは顔の良さが前提としてのことである。身もふたもない言い方になるが、何時間も見ていられる外面があるからこそ、内面に興味が湧くのだ。

 

本当は彼に演じて欲しい役ランキングも書きたかったが、文が長くなったので次の機会に。