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大陀羅一族との直接対決!「探偵が早すぎる」9話視聴

遂に始まった百箇日法要暗殺合戦。ドラマは原作下巻の四十九日法要がベースになっている。原作では寺・墓・ホテルの三場所で命を狙われるが、ドラマは別荘内で一気にカタをつける感じだろうか。千曲川のトリック返しの場面は相変わらず楽しそうで何より。

ところで朱鳥役に片平なぎささんを起用したのは法要から「赤い霊柩車」シリーズを連想したドラマスタッフのちょっとした遊び心だとにらんでいるのだが、果たして…?

 

(以下、原作・ドラマのネタバレ)

 

壬流古・麻百合のリベンジトリックに物申す

仮面をつけたマスカレード壬流古の仕掛けたトリックはシャンデリア落下トリック。壬流古の「オペラ座の怪人」のファントムみたいな容貌とマッチしたトリックだが、原作は寺の護摩壇上にある天蓋が落ちるトリック。これは深夜ドラマだから予算的に天蓋は無理だったのだろうか。(シャンデリアもチープだったし)

天蓋をシャンデリアに改変したのはまだ妥当だと思ったが、「電磁石を利用したトリックというのは痕跡が残るし警察の捜査で殺人だとバレてしまう問題があるのでは?」と思った。原作は警察の介入を考慮した大胆過ぎる隠蔽工作があるから事故に見せかけられるのにね。

もしかしてドラマの方の壬流古はちょっと馬鹿なマザコン設定なのかな?

 

一方、麻百合が仕掛けたトリックは原作の紗霧考案のトリックをアレンジした衆人環視下での密室トリック。ただ、ドラマの方は酒宴をスマホで撮影しているという状況がやや不自然になってしまっている感が否めない。あと、原作は墓地という比較的視界が開けた場所だからこそ衆人環視下での密室という状況が活きているのに対し、ドラマの方は屋内なのでトリックにあまり有効性が感じられなかったのが難点。

 

最終回はどうなる?

今回の9話で貴人が生きていることがわかったが、最終回に何か仕掛けてくるのだろうか。個人的には原作の天后のポジションを担っているのではないかと予想している。他にも朱鳥が銃を持っていたり、壬流古がスケキヨ化していたりと色々気になる。

それだけにトリック部分での改悪が非常に勿体ないんだよな、やはり。